相談支援事業


緊急アクションの相談フォームに、連日のように届く「所持金が数百円しかない。」「仕事を解雇され寮から追い出されて、路上生活になった」「何日も食べていない」「このままでは死にたくなくても死んでしまう」などの悲痛なメール。それに対して、私たちは、相談者が待つ現地に向かい、「新型コロナウイルス災害緊急ささえあい基金」から、当面の生活費と宿泊費をお渡しながら、その場でアセスメントをおこない、数日後の生活保護申請同行とアパート入居までの支援や、必要な福祉制度に繋いでいます。

外国人支援


「ささえあい基金」の2/3が、在留資格にかかわらず生活に困窮している移民・難民などの外国人給付となっています。現在の日本では、在留資格が無い、あるいは短期のため、住民基本台帳に載らないことから公的支援の対象外とされた外国人の方が、働くことも許されず、医療を受ける事も容易ではない環境に置かれています。
この状況を見過ごすことは出来ないため、私たちは「生活支援」および「住宅支援」の両面で、日本に住む外国人を支えていきます。

シェルター運営


ネットカフェや住み込み派遣などの「住宅喪失者」の住居確保にあたっての問題として、初期費用の貯蓄の難しさ、入居後に家賃を払い続ける安定収入がない・保証人確保の難しさなど、日本の低所得層に対する住宅政策の不十分さに起因する困難に直面しています。
それを解決するため、自団体でシェルターを準備し、それを使ってのアパート取得までの継続支援を実施しています。

反貧困犬猫部


コロナ経済危機により、多くの人が失業したり住まいを失っています。「新型コロナ災害緊急アクション」にも、「犬とともにアパートを追い出された」という女性が相談メールをくれました。
私たちは住まいのない方には緊急宿泊費を渡し、後日、公的な制度などにつなげるなどの支援をしていますが、犬がいるとビジネスホテルやネットカフェには宿泊できません。その日は野宿となりましたが、その翌日から、様々な方の奮闘で女性と犬が安心して宿泊できる場所を確保できました。一方、彼女は生活保護の相談に行った際、「犬を処分しろ」と言われたそうですが、生活保護はペットがいても利用することができます。
ですが、一度ペットともに住まいを失ってしまうと、アパート生活に戻るまで様々な困難がたちはだかるのも事実です。また、女性とともに住まいを失った犬は、滞在場所が決まってから体調を崩し、継続的な治療が必要な病気であることが判明しました。


ペットを連れて住まいを失った人からの相談はこの女性からだけでなく、他にも来ています。コロナによる経済停滞が続く中では、これからも増えることが予想されます。このような事情から、私たちは「反貧困犬猫部」を立ち上げ、支援を実施しています。