コロナを要因とする経済危機により、多くの人が失業したり住まいを失ったりしています。

「新型コロナ災害緊急アクション」では、「犬とともにアパートを追い出された」という女性が相談メールをくれました。住まいのない方には緊急宿泊費を渡し、後日、公的な制度につなげるなどの支援をしていますが、犬がいるとビジネスホテルやネットカフェには宿泊できません。その日は野宿となりましたが、その翌日から、様々な方の奮闘で女性と犬が安心して宿泊できる場所を確保できました。

一方、彼女は生活保護の相談に行った際、「犬を処分しろ」と言われたそうですが、生活保護はペットがいても利用することができます。ペットとともに住む住まいを一度失ってしまうと、もとのようなアパートに戻るまで様々な困難がたちはだかるのも事実です。また、女性とともに住まいを失った犬は、滞在場所が決まってから体調を崩し、継続的な治療が必要な病気であることが判明しました。ペットを連れて住まいを失った方からの相談は他にもあり、これからも増えることが予想されます。

このような事情から、私たちは「反貧困犬猫部」を立ち上げ、支援を実施しています。