❶今日は「在留資格のない外国人の生存権を求める院内集会と省庁交渉」移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)、北関東医療相談会(Amigos)、反貧困ネットワークの共催で開催した。前段の院内集会では、支援団体からの報告、当事者の皆さんからの訴え、120名を超える参加がありました。

●難民申請をしても認定を受けられず、仮放免となっている人々は、働くことが禁止され、医療保険も生活保護も適用されない「生殺し」状態、その状況下で、新型コロナウイルス感染拡⼤以降、公的⽀援から完全に排除された在留資格のない外国⼈からのSOSが急増。上記3団体は、コロナ禍に対応して、2020年4⽉から、⺠間からの寄付・助成⾦による⽀援活動を継続している。反貧困ネットワークだけでも2020年4月〜2022年9月までの支援が7,700万円を超える。3団体総額では1億7千万円を超えている。反貧困ネットワークは、国籍に関わらず!在留資格に関わらず!日本人でも、ナニジンでも、ここ(日本)に生きている人として、貧困状態に置かないことを方針として支援活動に取り組んできた。、在留資格のはく奪は、⽣存権のはく奪を意味する。⽇本政府みずからが、⽣存権を特定の外国⼈からはく奪している。 ⽣存権のはく奪は、常識的に考えてありえない、という市⺠社会の意思が1億7324万円に込められている。助け合いの協同(共助)→ともに生きる。でなければ死んでしまう。しかし、既に共助は資金的にも人的にも限界なのだ。

●私たちは以下のことを求めた。

「現在の日本で在留資格がないことは、基本的人権のはく奪を意味します。外国人の生存権を日本政府は否定するのでしょうか。否定していない、と言うのならば、次の二択しかありません。

①在留資格のない外国人すべてに対して在留資格を付与する

②在留資格のない外国人の生存権を公的に保障する1. 生活に困窮している外国人について、緊急の人道的対応が求められる場合には在留資格の有無やその種類にかかわらず、日本人と区別することなく生活保護の対象に含めることを求めます。

2. 国境封鎖や諸般の事情により帰国できず、日本で生計を維持しなくてはならない短期滞在者、難民申請者、仮放免者に対して就労を許可することを求める。

3. 仮放免者でホームレスになる者が続出しています。民間シェルターでは対応しきれません。仮放免者への宿泊施設の提供(例えば、公営住宅の提供の確実な保障)あるいは宿泊費の公的な負担を求める

4. 入管施設から仮放免された人のほとんどが、何らかの疾患をもち持病を悪化させています。健康保険がなく、就労も禁止されているため、医療費を払うことができず、病院に行けません。仮放免中は入管が医療費を負担することを求めます。または健康保加入を認めてください。そうでなければ、すべての医療機関で無料もしくは低額で医療を受けられることを保障し、必要な経費を公的に負担してください。

. 日本で生まれた外国人(無国籍を含む)の子どもたちおよび日本で義務教育を受けている、あるいは修了した子どもたちには、将来に不安を感じることなく生活を送る権利があります。日本社会への定着性を認め、無条件で在留資格を付与することを求める。

●しかし、法務省入管、厚生労働省の権限なき若手官僚の回答は全てゼロ回答、回答文書以上の発言はできないとの一点張りであり対話を拒絶し続けた。これが今日の作戦だったのか、「退去強制が確定した外国人は速やかに日本から退去することが原則であり…」、日本に居てはならない存在だと回答、その場にいた当事者の方は、目の前で、存在も人権も真っ向から否定されて、「死んでも仕方ない」と直接言われたようなものだ。嫌なら帰れと言われているのと同じ、きょうの交渉の内容では、年末年始に命を落としてしまう人が確実にいる。このまま逃げてもらっては困る。これで終わりにしてはならない。改めて要望事項をまとめて国会議員の仲介のもとに議論する機会を設ける。また、シェルターや医療相談会にも来て現実を見て欲しい。人間としての対応をお願いしたい」これで締めるしかなかった。交渉進行者としても申し訳ない気持ちで一杯でした。

❷省庁交渉中にも立て続けにSOSが続いていた。合計6件の緊急対応を17時以降におこなう事を決めた。川崎からのSOSは杉浦さん、東南アジアの仮放免家族の生活費支給は反貧困事務局に対応をお願いした。私の対応は4件、1件目は何と厚生労働省前から所持金14円の男性、1週間の野宿生活、福祉事務所で追い返され、厚生労働省に相談にいったが門前払い、省庁交渉での冷酷対応後だったので怒りがこみあげる。年末年始の相談会は厚労省と法務省前で現実を突きつけたいと思うよ。僕らが、福祉事務所に同行するから今度は平気だよ。2件目は亀戸に向かう。待っていた青年は足が化膿して腫れ上がり歩ける状態にない。健康保険もない。明日は祝日だ。すぐ車に載せて夜間診療をおこなっている総合病院に連れていく。かなり重症で即入院となった。反貧困で医療費を仮負担して落ち着いたら生活保護申請同行する。3件目は事務所の相談室で超複合困難を抱えた男性の相談対応を済ませた後に、4件目は荻窪に向かう。出身は福島、2011年秋に仮設住宅のコミュニティ作りで毎週通った街から東京に出てきた。非正規の仕事しかなかった。コロナで全てが崩れた。久し振りの杉並区での生保申請同行を決めた。現地終了時間は22時30分 この数日SOSが急増している。救済ばかりの日々が続き、公助が機能しない状態が続いている、このままでは、死んでしまう。