今日は朝から神戸中央区文化センターでCOOPコープ自然派兵庫のビジョン地域と福祉主催の講演会で「生きてくれ〜駆けつけ支援の現場からの報告と提言〜」と題した講演、1時間30分も時間を頂けたのでコロナ禍以降の若者の貧困、在留資格を与えられず生存権が否定された外国籍の方の支援、ソーシャルアクションの取り組みだけでなく、協同組合だからこそできる事、やるべきことをたっぷりお話させて頂きました。

●COOP自然派の皆さんに呼んで頂いたのは今回が三回目なのです。最初は2009年、当時はパルシステム連合会の事業部長でした。何と講演の内容は「仲間づくり研修」生協の組合員拡大における考え方、戸別訪問における基本トークから切り返しトークからクロージングの演習を行った記憶がある。次の講演は2017年、避難の協同センターの立場で「原発事故避難者の住宅支援打ち切り問題と避難者の生活支援活動の現状」今回が反貧困ネットワークの取り組み、自分自身のライフサイクルの転換点毎に呼んで頂いています。生協の事業の最前線にいたのですが、原発事故後に出会った多くの被害者や避難者の皆さんとの出会いがあって「いま何をなすべきか」いつのまにか事業の仕事どころではなくなり、、、パルシステムには色々な意味で感謝です。

●今日は生協組合員向けの講演会、貧困格差は止まらない。生協や協同組合のやれる事、やらなければいけない事を提起する。民間支援団体が人的にも経済的にも限界を超えた支援を続けている。「もう共助は限界」といいながら、、小さな支援団体が個室アパートを20部屋以上も運営する。生存権のない外国人の居住と生活、医療支援を続けている。民間支援団体への食料支援の領域を超えた取り組みを願っている。

●生協が地域のネットワークのハブになり、横で繋がりあう住民連帯型の連帯経済をつくる 答えは現場にある。協同組合は先駆者たちの目的に立ち返って、元々は協同組合運動と一体であった労働運動といっしょに「社会的協同組合」を創って、差別と貧困化の時代に立ち向かう。

1844年にロッチデールの先駆者たちは、設立する組合の目的を、以下のとおりに掲げました。「本組合の目的と計画は、1口1ポンドの出資金で十分な資金を集め、組合員の金銭的利益と家庭的状態の改善をはかることにある。このために、次のような計画と施設の建設を実行に移す。

①食料品、衣類等を売る店舗を設置する。

②多数の住宅を建設または購入し、社会的家庭的状態の改善に協力しようとする組合員の住居にあてる。

③失職した組合員、あるいはひきつづく賃金の引き下げで苦しんでいる組合員に職を与えるため、組合の決議した物品の生産を始める。

●今日の報告で東京都水道局の水道料金滞納者の給水STOPが二倍になっていると報告した。訪問して事情を聞くことを止めて給水STOP、生協ではどうだろうか、、商品代金が払えず配送停止する際に、ちゃんと事情を把握する作業をしているだろうか、脱退申請書に「買う商品がないから」でも本当は生活が苦しくて脱退するしかない組合員さんの存在に気づいているだろうか、、気づく事、想像する事、足元から「助けあうこと」