❶【「仮放免高校生奨学金プロジェクト・私たちはあなたを見捨てない」記者会見】

仮放免高校生が、在留資格のないことを理由に公的支援や高校生等就学支援金の対象外となる現状を受け、市民社会は「あなたたちを見捨てていない」という思いを伝え、現状を変える行動を起こすべく、奨学金を支給するキャンペーンを開始しました。キャンペーン、反貧困ネットワークと移住者と連帯する全国ネットワーク貧困対策PTの協働主催です。

●仮放免の子どもたちは、義務教育期間中は就学援助を受けられますが、高校からは、在留資格がないことを理由に、あらゆる公的支援から排除されてしまいます。就学支援金の対象にもなりません。

●結果として、経済的理由ゆえの困難を経験するだけではなく、自分は日本に存在することそのものが否定された存在だと認識させられ、自己の存在価値を否定される苦しみと無力感を味あわせられます。友だちはアルバイトをはじめて、自立しはじめる。遊びにいく場所も県を越えて広がっていく。将来就きたい仕事の話も具体的になっていく。しかし仮放免高校生は、そのすべてが許されていません。

●「勉強しても無駄」、「努力することは無駄」と入管職員に言われ続け、「あなたは存在していはいけないのだ」と言われることで、自己肯定感が高くなりようがありません。本プロジェクトは、こうした高校生に、月1万円の奨学金を渡すことで、かれらを私たちが見捨てていないというメッセージを伝えることも目的です。

●今日の記者会見では大学生の「チューター」4名が参加してくれました。給付金を渡すだけでなく、学校や勉強、将来など、日常的な相談相手になります。奨学金に加え、学用品・被服など高校生活の必要品の購入支援、フードバンクとの連携による食料支援もおこないます。

●会見で学生チューターが紹介してくれた仮放免元高校生の声、これらを代読したのも言わば元高校生に当たる日本人の学生チューターたち。

“みなさんが大好きな夢の国にも、簡単にはいけません。友達に誘われても、「ごめんね、行けないんだよね」と言う事しかできませんでした。「なんで?」と聞かれても、ちゃんとした理由を答えることができませんでした。”

●学生たちは何回も強調した。「支援する側と支援する側を超えて双方向でつながりたい」大学生たちが目指す伴走の考え方、若い世代が語る今後の関係性の希望が未来を拓く。

❷今日もこれで終わりではない。反貧困ネットワークの事務所でSOSをくれた相談者の面談が待っている。「住むところがありません。お金も底をつきます。死ぬしかないというところまで来てます。」もう独りじゃないと伝えてこれからの支援を約束した。

➌また緊急アクションの相談フォームにSOSが届く。南アジアの仮放免の方だった。住んでいた家を追い出されてマグナルドの100円バーガーで食いつなぎ、路上生活2週間を超えていた。事務所での面談、これから長期的支援となる。働く事も医療を受ける事も許されない。まず住居の提供を準備する。シェルターの空き状況を確認する。空くまでの宿泊費と食費の支援、丸抱えの支援を私たちは覚悟する、「出会った以上は見捨てる事はしませんよ」彼は泣き続けた。私たち反貧困ネットワークの個室シェルターはついに半数が外国籍の方となった。仮放免なので完全無償提供、経営的にも大変だが「日本人でも、ナニジンでも、ここ(日本)に生きている人として、貧困状態に置かないことを目指す」誰ひとりとして取り残さない!

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