●反貧困ネットワークが初めて試みる、アウトリーチ型移動相談会「ひといきバス」12月30日に続き本日で2日目の開催、、今日は蒲田駅西口➡新宿戸山公園➡秋葉原駅前を地元の支援者の皆さんの協力と自らの意思で参加してくれたボランテイアの皆さんの献身的な協働に感謝!一過性に終わらせることなく、今後の連携をゆるやかに深めていきたいと思います。

●前回と同様に赤羽でホームレスの方に無料弁当を配り続けている「ソーシャルコミュニティめぐりや」のハヤシライス弁当、「アトゥトゥミャンマー支援」有志のミヤンマーおにぎり、共に早朝からの作業に感謝です。仮放免の友人たちが提供してくれたチャイ、寒い夜に身体も心も温めてくれました。友人が嬉しそうに言ってくれた。「本当に本当に楽しかった。いつもは助けられる事ばかりだけれども、今日は役に立てて本当に嬉しかった。」

●今日の生活相談は40件、医療相談は6件、前回とあわせて生活相談は60件を超える。今回の巡回相談の目的は、駆けつけ支援を中心に困窮者支援をおこなってきた経験から、所持金が僅かで移動すらできない状況にある方たちに自ら「各地に出かける相談会」をおこなう事だった。今日は三か所ともに、相談会会場周辺の野宿状態野方がいるであろうポイントをおにぎりとカイロを持ってアウトリーチするチームが大活躍した事もあり、相談者の増加に貢献してくれた。公園では横になり寝れるベンチが撤去されている。あちこちで排除されている冷たい東京の路上、点在して息をひそめて生きるしかない。衣服がボロボロで既に身体を殆ど動かせない高齢者、厳寒の中で靴下すら履いていない青年、三人に一人が女性、ライフラインが止められている。子供たちのために衣服と食料を求めて来てくれたシングルマザーが何人もいた。

●前回の移動相談会で出会った人懐っこいおじさん。北千住駅のデッキに座っていた。三か月の野宿生活で身体も衣服もボロボロ、身体も殆ど動かない。役所は閉まっている。その日に反貧困ネットワークのシェルターは受け入れできなかった。携帯も身分証明もない。休み明けに迎えにいく約束をしてネットカフェに宿泊予約した。なのにこのネットカフェ快活クラブは本社の指示で、私たちに断りもなく昨日、部屋から退去させた。ちょっと心配だったので昨日連絡して発覚した。何てことしたんだ。おじさんは寒空の路上に戻った。今晩の相談会終了後に探しにいくしかない。でも、おじさんは渡しておいたテレフォンカードで蒲田の相談会場にいた私に連絡をくれた。阪上さんたちが迎えにいった。おじさんは阪上さんの車で、笑顔で戸山公園に来てくれた。「ここまでしてくれて嬉しいよ」内山さんが、シェルターの入れ替え掃除を即席でおこない、足が悪いおじさん用に1階の個室を急遽用意した。おじさんごめんね。でもたくさんの仲間がいる。おじさんは笑顔で椅子から転んだ。でもおじさんは嬉しそうだった。冷た過ぎる日本社会、本当に寒かったよね、でもこれからは暖かい個室シェルターで毎日、お風呂に入って暖かい布団で寝るができる。ゆっくり身体と心を暖めてほしい、もう独りじゃない!