❶今まで信頼してきた福祉事務所に朝から生活保護申請同行、東京都がビジネスホテル提供を止めて、今日も居宅保護先確保に苦戦した。面接相談員によると個室の無料低額宿泊所も殆ど空きがないという。「都内には相部屋の無低しかないんです」、相談者の大半は集団生活が苦手なのは当たり前!東京都が無低や自立支援センター入所を居所のない方の生保申請受理の条件としている。支援団体の個室シェルターはどこも満室状態、これでは生活保護を利用する事を躊躇するのは当然ともいえる。とりあえずネットカフェで暮らしアパート探しを目指す。

一部の自治体では独自に「借り上げ住宅」を用意している。あくまで自治体の福祉事務所の努力に依拠する状況、自治体に丸投げしないで、東京都がリードして、生活困窮者自立支援事業の「一時生活支援事業」や地域居住支援事業との連携を進め、借上げ住宅の確保などを早急にすすめてほしい。

❷夜は文京シビックセンターで、反貧困ネットワーク主催「貧困ジャーナリズム大賞2022」の授賞式&受賞者シンポ。私自身は支援業務に関わり多くの新聞記者や報道ジャーナリズムに携わる方々の現場での奮闘をみている。時には共に泣き怒る。私自身も受賞作品の殆どを読んだり視聴している。闘うジャーナリストをこれからも応援していきたい。

授賞式の最中も相談電話が止まらない。今日も授賞式後の交流会に参加する事はできなかった。凍える程の寒さの中で3日間、何も食べていない女性からのSOSに駆けつけるしかない。まいばすけっとで暖かい食べ物を買い込んで現地に向かう。

もう3年も続けている。

【貧困ジャーナリズム大賞】

松尾良 向畑泰司 田中裕之 山田奈緒(毎日新聞取材班)

ヤングケアラーをめぐる新聞連載と本の出版活動に対して

【貧困ジャーナリズム賞】(順不同)

風間直樹 井艸恵美 辻麻梨子(週刊東洋経済取材班)

「ルポ・収容所列島 ニッポンの精神医療を問う」

池尾伸一(東京新聞)

家事労働者過労死事件をめぐる一連の報道に対して

山下葉月 加藤健太(東京新聞)

生活保護の『扶養照会』都内 28 市区 実施率格差をめぐる報道

永田豊隆

書籍「妻はサバイバー」

末並俊司

書籍「マイホーム山谷」

岩井信行 大西咲 細野真孝ほか取材班

NHK『NHK スペシャル』「ヤングケアラー SOS なき若者の叫び」

菅原竜太 村瀬史憲(名古屋テレビ)

名古屋テレビ 『テレメンタリー』「働いた。闘った。」

渋井哲也

書籍「ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか」

大間千奈美 石田望(NHK)

NHK『Dear にっぽん』「HOME もうひとつの“家族”」

【貧困ジャーナリズム特別賞】(順不同)

川和田恵真

映画「マイスモールランド」

櫻木みわ

書籍「コークスが燃えている」

川上敬二郎 塩田アダム 廣瀬誠ほか取材班

TBS『報道特集』「『円安、物価高で生活困窮者は?』など一連の特集」

清川卓史(朝日新聞)

朝日新聞「『カードで借金』『母の介護費が』国の貸付、借り切っても苦境」など、コロナ特例貸付、生活保護問題などの一連の報道