原発事故から12年たち、この国の政治は「フクシマの惨劇を忘れてしまった。」いまだに返れず住むことができない土地があり、多くの被害者・避難者の苦しみを覆い隠して、岸田政権は原発回帰を決めた。岸田政権は今国会で、原発の新規建設や60年を超える運転を認めることを盛り込んだ「GX法案」の成立を目指している。一部の野党を除いて「はっきり原発NO!」といわなくなってしまった。原発事故は最大の人権侵害、先日亡くなった大江健三郎さんが2012年7月の17万人集まった集会で「わたしたちは政府に侮辱されている。わたしたちは侮辱の中にいる」と発言していた事を思い出す。
●今日は3.21 さようなら原発 全国集会@代々木公園に参加した。久しぶりの仲間たち、福島の皆さん、パルシステムや生協の仲間と語り合う。
●住宅裁判などで共に活動を続けている熊本美彌子さん(避難の協同センター代表世話人)の発言、「原発は人権侵害。被曝、住まいなど、住民を守る法律はないのに、岸田首相は原発回帰。許されない。昨年、国連から国内避難民の調査に来た。人権とは「思いやり」などではない。一人ひとりすべからく持っているもの。入管問題など全てに通じる。」
●3.11甲状腺がん子ども支援ネットワークから阿部ゆりかさんが発言した。ゆりかさんも避難者、裁判の支援者として「小学3年のとき被災。この裁判は私のこと。そしてみなさんのこと。そうではないでしょうか。」外国人の相談会や年末年始の大人食堂にもボランティアで来てくれて献身的に自ら動いてくれた。もうすぐ大学4年になるんだ。
●「これ以上海を汚すな!市民会議」の佐藤和良さん「原発回帰は福島の事故をなかったことにすることで許されない」と訴えた。
●澤地久枝さん「今日人が集まらなければ、岸田首相はこれが民意だと言うでしょうね。みんながそれぞれいる場所で反対と言わなければいけない。これからも大勢が集まらなければ。頑張りましょう。」
●今日の参加者は4700名、若い世代が本当に少ない。底が抜けた貧困が若者に直撃した。やっとありついた非正規バイト、住む家すらない。今日のような休日は時給割り増しとなるので休めない。とことん政治に痛めつけられ「自己責任ばかり強調される」貧困は人権問題なのに、気づかずに政治にはもう期待しない。大人の責任を考える。
●国策で原発事故を起こしたのはこの政府。底が抜けた貧困をつくりだしたのもこの政府、福島は原発回帰を許さない!福島の被害者の悲しみを知るものたちが伝え続けるしかない。「わたしたちは政府に侮辱されている。わたしたちは侮辱の中にいる」