本日、入管法改悪法案が審議入りしました。2年前、名古屋入管で収容中のスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが入管により死亡させられた事をきっかけに多くの市民の反対があり、政府与党は成立を断念した。2年が経過し、ウィシュマさん事件のほとぼりが冷めたと捉えてたのか、骨格がほぼ変わらない法案を提出しました。
●13時より、ウィシュマさんご遺族と指宿弁護士、反貧困ネットワークは原さんとミョーさん、BONDの皆さんと共に衆議院本会議の傍聴に行きました。
入管法が改悪されれば、、医療や生活保護も利用できず、常に収容や強制送還される恐怖を抱えている反貧困ネットワークが支援してきた仲間や、シェルターに住む仮放免の仲間が送還されて、政府から拷問と死刑を受ける可能性もある。「収容されるか送還されるなら、死ぬ」とシェルターの仲間が私に呟いた。管理ではなく、難民移民を保護する法案をつくってほしい。
●衆議院本会議で、斉藤法務大臣は、傍聴していたウィシュマさん遺族の存在を無視するかのように、ビデオを「勝手に編集した」と言ったことに謝罪するどころか正当化した。更に酷いのは日本維新の会の沢田良議員(埼玉15区)の質問、2年前に法案を成立させるべきだったのに成立させなかったのは与党の怠慢だ!と言い切った。傍聴席で横にいたミョーさんが涙を流していた。ミョーさんも入管法改悪されたら送還されて、政府から拷問と死刑を受ける可能性もある。当事者の声や窮状を直接聞くこともなく!
政府与党は審議時間12時間程度で可決させる姿勢である事を聞いた。自公より維新の強引な圧力を警戒しないといけない。立憲民主党が安易な修正妥協に乗せられてしまう危険性もある。
●反貧困ネットワークの事務所にいったん戻り、「国会正門前の審議入り!入管法改悪反対アクション 緊急スタンディング&リレートーク」に反貧困ネットワークと難民移民フェスのバナーを持って参加した。ウィシュマさんのように、これ以上の犠牲者を出してはいけない。「弱い立場の人が暮らしやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会」外国人の問題ではない。これは私たちの問題なんだ。入管法改悪するような国は、全ての弱き人々の人権も守らない。差別と排除の法律をつくらせない。修正ではなく、廃案一択。
明日から衆議院議員会館前でスタンディングや座り込みが始まる。21日夜は反貧困ネットワークも主催団体に加わる「入管法の改悪に反対する大集会」もある。地元国会議員に一斉FAXを!できる事をできる場所から!これ以上、犠牲者を出してはいけない。みんなで声をあげていこう。私たちは全力で難民の人たちを守らなければならない。2年前も人々の力で法案をとめた。この1ヶ月が勝負です。