入管法改悪の強行採決に反対する大集会、翌日にも参院法務委員会で強行採決されようとするなかの開催、5500名の参加、強行採決なんて絶対にあってはならない。私は主催団体としてリレートークのトップバッターとして発言しました。珍しく発言原稿を用意していました。私の思いを書き起こします。(実際はこの通り発言できなかった)

・・・・発言・・・・・

先週木曜の強行採決を阻止した議員会館前のシットインの場で今日の集会を決めた。明日にも予定されている強行採決を阻止する為にです。野党は法務大臣問責決議案を必ず提出してください。「無実の隣人に死刑執行ボタンを間接的に押す」入管法改悪案を身体を張って止めてください。

●この週末に都内、神奈川、埼玉のあちこちで駅頭でスタンディングが取り組まれました。おそらく100か所を超えています。

私の地元は練馬区です。練馬ではひとりのソーシャルワーカーの女性の呼びかけで今日まで連続14日の駅まえでのスタンディングが取り組まれています。支えてきたのは「難民フェス練馬キーパーズ」5月20日に練馬駅前の公園で開催した「難民・移民フェス」を裏方で支えたメンバーです。

●難民FESで美味しい料理を提供してくれた南米国籍の元シェフのPさん「目が覚めている間はずっと、これからのことを考え不安な気持ちが止まりません。特に、仮放免の期間を更新する手続きの前は、再収容されるかもしれないという恐怖が強くなって、定期的にパニックになる。冷や汗が止まらず震えて、食べられなくなり、眠れない日々が続き、苦しくて『死にたい』という衝動にかられてしまいます」

●「難民FESで歌っていた人、料理や品物を作っていた人たち、綱引きで頑張った人たちががみんな(本国に)帰されるはめになったらたまんないですよね・・一緒にこうやってね、“祭”をした仲間が帰されて殺されるか、私たちは繋いだ手をいつまでも離しません。政府や入管は邪魔スンナ!

●反貧困ネットワークは「日本人でもナニジンでも同じ仲間」と考え活動してきました。今日まで非正規滞在の方、正規滞在でも生活保護が利用できない失業状態の方、公園でホームレス状態の隣人にはシェルターを家賃が払えず追い出さる寸前の隣人には家賃支払いを代行、生活費や医療費支援を続けています。シェルターも増やし続けてきたので先日反貧困ネットワークの決算がでたら赤字は約3000万、支援団体の財政は火の車です。

でも潰すわけにはいかない。共に生きていくために

●今日は山谷の仲間たちも心配して駆けつけています。私たちが最初に山谷のシェルターに迎え入れた二人の仮放免の仲間がいます、Pさんは阿佐ヶ谷の小さな公園で放置されていました。背後から鈍器で頭を殴られて気を失い、救急車で病院に運ばれた。翌日、意識が戻ると、頭がい骨が陥没し、右足が麻痺していた。しかし病院は、仮放免で医療費が払えないとわかると、動けないPさんを車椅子に乗せて、病院の車で、野宿していたもとの公園に連れていき、ベンチに放置した。その後Pさんは、数日間、近所の人がくれる食べ物で空腹をしのいでいました。私の職場だった友人から連絡があり、その後、反貧困ネットワークのシェルターに入所しました。今は亡きゴパールさんはコックの仕事を雇止めされて在留資格を失い、ホームレス状態で新宿の炊き出しで保護され私たちのシェルターで暮らしていました。ゴパールさんは山谷で人気者でした。得意の料理を山谷のおじさんたちに振舞っていました。他のシェルターの仲間は国に帰ったら迫害を受ける仲間ばかりです。あじいるの地域リサイクル活動、医療相談会ではシェルターの仲間たちが常にボランテイアで参加しています。

でもゴパールさんは今年の2月に部屋で独りで死んでいました。

もっともっと満足な生活や医療を受けることができたら、、、

●横にいるミョー君、私の大切な友人です。ミョー君が「次に入管に呼ばれ強制送還を言い渡されたら、日本刀で自殺する」BSTBSで発言して以降、私たちは「仲間を殺すな」この一心で活動しています。命からがら逃げて来た人たちをその国に帰すなんて認める訳にいかない。

●1400名の送還忌避者といわれる仲間たちの事を全く解っていない。働くことも生活保護も医療を受けることもできず、入管に呼ばれても入管までの交通費もなく、、そのような仲間たちを失踪者、犯罪予備軍にでっち上げている。今日も入管にいく予定の仮放免の女性から電話がありました。「入管にいくお金がない」急いで交通費と生活費を渡してきました。

●日本維新の国会議員が「人権より国益」と言い放ち、支援団体も調べろといっています。支援団体への弾圧もすぐ目の前まできています。私たちはこんな奴らに負けるわけにはいかない。「奴らを通すな」

●現在も新宿や池袋の食糧配布の現場では600名以上の困窮状態にある人々が並んでいます。貧困状態は更に深刻になっています。政府は貧困対策の施策をどんどん終了させ軍事費を増強させている。「人権より国益(治安と戦争)」今日も仮放免状態に置かれている隣人が公園の片隅で飢えて倒れているかもしれない。

●柳瀬氏の発言を引用した政府の立法根拠がさらに揺らぐ内容が明らかになりました。柳瀬氏は「何とか今の法案は通してもらわないと」「入管庁をプッシュすることはいくらでもする」などと発言していたことも明らかになりました。立法の根拠がデマとフェイクの上に築かれていることが次々と明るみに出ています。

●「無実の隣人に死刑執行ボタンを間接的に押す」入管法改悪反対! 強行採決絶対反対!仲間を殺すな!