朝から大田区にある反貧困ネットワークシェルターに向かい、癌治療を続けているMさんの5回目の検査と診察日、通院同行のために車で迎えにいく。経過は順調、体調回復と同時に笑顔の回復が本当に嬉しい。杖も持たないで歩けるようになった。年内は通院同行を続けていく。1月になったら新しい生活に向けての準備を始める。ゆっくり治療して、ゆっくり歩いていこう。

今日の検査終了時間は16時30分なので合間を縫って、近隣の福祉事務所で精神障害がある相談者の生保申請同行、1時間で申請受理、ビジネスホテル30泊宿泊を予約して、その間に自立援助ホームで暮らしていく事を本人意思を尊重してケースワーカーさんとも支援計画を確認した。

相談室⓵で面談中に携帯が鳴る。同じ福祉事務所の女性ケースワーカーさんからのSOS電話だ。この相談者も精神的に困難を抱えている相談者、相談室②で緊急打ち合わせする事に、、ケースワーカーさんと再度の支援計画を確認のうえ、相談者に説明、最近は困難な相談が多く、相談者目線で対応する真面目なケースワーカーさんであればある程、消耗している事が手に取るようにわかる。連携を強めながら相談者に伴走していきたいと思う。

同じ福祉事務所内に20代の相談者A君がいて携帯電話が鳴る。不動産屋さんでのアパート探しを積極的におこなっているが、最終審査を通過できない事が連続している。焦るA君来週末でビジネスホテル退去期限が来る。「もう俺なんてアパート無理なんですね。」夕方に緊急連絡先である私に最終確認の電話が入る。家賃保証会社の最終確認だった。A君、絶対今回は平気だ。ビジネスホテルもこれで延長できそうだ。大田んおシェルターにMさんを送り届けて新宿で待つSOSの男性のところに向かった・

最近、刑務所からの出所者からのSOSが続いている。1週間で6名の対応が続いている。生活困窮の末に窃盗してしまったり、様々な犯罪行為に至ってしまう。出所する前に当事者の方は不安になる。刑務所内での労役費は僅か、出所したら食費もなく路頭に迷う場合が多い。直接、生活保護申請にいかないといけない。刑務所内で彼らは支援団体を探して出所直後に電話をくれる。数自前にこんな相談があった。あまりにも酷いので福祉事務所名を公表する。出所して、その日は上野公園に寝泊まりした。翌日に所縁がある荒川区の福祉事務所に生活保護の相談にいった。何と荒川区は、「前泊地が荒川区でないから私たちでは、生保の相談に乗れない」と追い返したそうだ。刑務所から出されて、お金もなくてその日から野宿、誰にも頼れない孤独、唯一の駆け込み寺が福祉事務所なのに、違法な「前泊地主義」を持ち出し、絶望に追い込んだ。彼は私の助言どおり、他の福祉事務所で生活保護申請が受理されたが、荒川区の対応は「福祉事務所が人を殺す」行為であると断罪したい。

もうひとつSSSなど貧困ビジネスホテルの無料低額宿泊所からの失踪者の対応も連続している。共通しているのは、精神的困難を抱えていて集団生活が困難である事が判るのに、集団部屋の無低に押しこむ。彼らの多くが生活保護費受給後の数日後に失踪している。持っているお金を聞くと、殆ど残っていない。「どのように使ったの?」と聞くと、そもそも無低の施設料をでピンハネされて、手元に残るお金は1万円程度、1万円だけで必死に逃げる。私たちは生活保護の継続状態を福祉事務所に確認して「廃止手続き」をおこなう。多くの福祉事務所が9月分の生保費を支給したから「廃止できない」という。貴方たちこそ、貧困ビジネスの無低に放り込んだ責任は重たいと抗議する。嫌がる福祉事務所に合意させて廃止手続きをおこない、翌日に保護申請に同行する。もう二度と無低には入れない。
そんな日々が続いているので消耗度合いが高い日々が続いている。

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