今日は朝からあまり申請同行の経験がないK東区の保護二課の生保申請同行、一昨日の夜に、k東区で会った20代の青年C君、飲食業を雇止めされた。とても礼儀正しく、電話とメールで連絡をとりあい準備万端で今日を迎えた。地元区議さんに聞いたら、昨年の議会質問で生保申請受理者の一時宿泊先として東京都が提供している協議済みホテルの使用実績がないとの回答だったので、タフな同行になると予感していたが、やっぱりタフだった。

福祉事務所の受付で、いつもの通りに「生活保護申請に来ました。」と告げる。受付の職員は通常の福祉事務所に置いてある「受付カード」をいつになっても出さない。相談者のC君は少し前にこの福祉事務所で生活保護含めた相談をしていた。その際に自立支援施設の「墨田寮」の集団部屋に入所する事が前提である事を告げられ、拒否したのだ。今日も生活保護申請に来たのに!

30分以上たって対応したのは就労支援担当の相談員だった。生活保護申請を担当する相談員が面談室に入室した時間は1時間以上も経過した頃だ。言い訳を始めた若い相談員は「ここの福祉事務所は生活保護の相談員が二名しかいない。朝早くから来て貰わないと対応できない」という。区議さん曰くこの福祉事務所管轄の人口は約二十万人、少な過ぎるのではないかと思う。

協議済みホテルの使用実績がない事を聞いていたが、冒頭から「ビジネスホテルを提供してほしい」と求めた。相談員はいう。「ビジネスホテルを提供した事がないので、方法が判らない」と返答してきたが、地元区議と反貧困ネットワーク事務局長が同行してきたので焦ったのか、すんなりとビジネスホテル宿泊が認められた。私は職場のパルシステムに戻る必要があったので、区議さんにお願いする。報告によるとこの福祉事務所では法外貸付の事例がないと回答してきたらしい。K飾区と同じ対応だ。とりあえず二週間で6000円の前貸しだったようだ。1日500円で、どうやって生きていくのか、次回のケースワーカー面談に再交渉する予定だ。

東京都23区内の福祉事務所間の対応格差が激しい。特に城東エリアでは治外法権のようなローカルルールが横行している。無料低額宿泊所や自立支援施設入所でないと生保申請受理しない。法外貸付もできない。3カ月間以上経過しないとアパート転宅を認めない。その他にも荒れ放題、今日は地元区議に生保現場の実態を体験してもらった。現実を把握して区議会質問などで正常化をお願いしたいと考えている。このままでは困窮状態が「助けて」と言えず、「福祉事務所が人を殺す」事態となる。これからも治外法権状態の福祉事務所での生保申請同行には地元議員に声をかけていきたい。

午後から職場のパルシステムに戻り「地域活動委員会」に参加、今後のパルシステムにおける困窮者支援の論議、パルシステムが発行する地域活動を支援する「のんびる」にも大きく私たちの活動を取り上げて頂いた。今日の地域活動委員会では「新宿ごはんプラス:の立ち上げ時から毎回、主体的に関わり続けてくれている㈱ロジカルの久保常務が活動報告、
久保さんとの繋がりはもう15年、パルシステム神奈川時代、私は事業本部長、久保さんはロジカルの神奈川担当の部長だったか
委託配送会社を下請け労働のように働かせている実態を改善しようと奔走していた。その時に一緒に改善に向き合ってくれた担当が久保さん、当時から同志的存在!2014年秋に自立生活サポートセンターもやいの大西理事長と一緒に「新宿ごはんプラス」の立ち上げ論議をしていた時に、弁当や食糧配布の物流体制を編成する時に、久保さんとパルシステム職員の高橋英明さんがボランティアとして参加してくれて現在まで毎週の都庁下の食糧配布と相談会を支えている。もう8年目だ。感謝するしかない。本当に。

パルシステム本部がある大久保二丁目、歩いて10分程度の場所に新大久保駅がある。駅周辺のネットカフェに住まいを持たない若者たちが「ネットカフェ難民」として寝泊まりを続けている。毎週のように新大久保のネカフェからのSOS、「今日からネカフェにも泊まれず、野宿になります」今日もSOS、20代の青年にパルシステムの事務所に来てもらい、面談、美味しいコーヒーを飲みながら明日からの事を考えよう。来週、生活保護申請に一緒にいこう。