反貧困ネットワークがワーカーズコープと連携して開催した「第4回しごと探し・しごとづくり相談交流会」をワーカーズコープ連合会本部で開催しました。開始段階では12名の相談者が参加、終了時には支援を続けている外国籍の皆さんも遅れて参加、15名を超えていました。前回の相談会を6月に開催して以降、相談内容が更に深刻化して、。一人ひとりの困難の度合いが増し、20代の若者たちの比率が増大している。

★今回は開始が15時、ワーカーズ各事業本部のプレゼンテーション開催中の15時30分に相談ブース責任者に集まって頂き、参加者一人ひとりの出会いから困難状況と現況を共有、求めている仕事内容だけでなく、仲間づくりが最優先の相談者への対応など意思一致してそれぞれの期待に応えられるよう臨んだ。

★例えば、犯罪を犯してしまい、出所後にも世の中の偏見も待ち受けて、居場所もなく働けた場所も辛過ぎて、昨晩まで「死にたい」とメールが来ていて「もう独りじゃないよ。明日は必ず来てほしいんだ」と連絡して今日来てくれた相談者がいた。今日はマザーハウス(刑余者支援に取り組む当事者団体)代表の五十嵐さんが参加、五十嵐さん自身が前科3犯、受刑歴のべ約20年。出所後に、「民間非営利団体マザーハウス」を設立。、全国の受刑者と文通(ラブレタープロジェクト)、出所者の住まいを提供し、仕事に就く手伝いをしている。相談者は今晩からマザーハウスが運営するマンションの1室に居所を構え、明日に生保申請同行、就労支援も決定した。

★数日前に、ほぼ全ての記憶を失った20代の若者と出会った。何故、東京にいるのか判らない。手掛かりは真っ白なノートに姓だけ書いてある。強度のショックがあったのかもしれない。辛い経験ばかりだったのかもしれない。自分自身が誰か判らなくても生活保護は利用できるので私自身が生保申請に同行する事になっている。あるワーカーズコープの事業所で、自分の名前も判らず、全ての記憶を失っているが、元気で働いている男性がいる。その事業所の担当者が来ていた。みるみる明るくなる相談者、見事につながった。他にも障害を抱えた相談者、フリーランス編集者、反貧困ネットワークを頼って上京した若者たちが仕事と交流の場のきっかけを土産に帰っていった。

★一方で外国籍の相談者の就労の場は困難、介護初任者研修には既に数人の相談者が参加、千葉方面の生協物流の仕事に就いているが、今日参加してくれた女性は神奈川県の生協物流センターが集中する場所の近くに住んでいる事が判った。私はパルシステム神奈川ゆめコープ出身で神奈川県生協連やフードバンク神奈川にも友人がいる。近い時期に相談者を連れて訪問します。宜しくお願い致します。今日の午前に講演されたバビイさん「まだ90年代は、仕事もできて暮らし安かった。しかし今はかなり厳しくなった(オリンピックの治安対策など)。仮放免は働くことも許されず、空気を吸うことしかできない。いま私が望むことは、私たちに仕事をさせてほしいということだ。ふつうに働かせてほしい。母国で培った能力や技能、資格がある。就労という資格がほしい」と(在留資格なきままの就労は違法だが、入管の判断によるとのこと)。生協が困窮状態にある外国籍の就労の場づくりや、仮放免状態にあり公的支援から排除された外国人の生きがいや「生存支援」に協力頂けるよう行脚にいきます。