❶今日は朝からMさんの月1回の通院同行、関東台風直撃の影響で通勤時間帯なのに環七はガラガラ状態、Mさんが住むシェルターに向かう。がん検診は毎回、おおよそ4時間はかかります。Mさんを病院に送り届けた後に、空き時間の合間を縫って、病院の近隣にある福祉事務所で20代女性Kさんの生保申請同行、遠く離れた離島育ち、慣れない東京で頑張って働いてきたのに、働いてきた職場からの雇止め、一昨日の夜にSOSで駆けつけたKさんの自宅前での面談では、所持金がない事と家賃滞納で不安で眠れない状況を聞いた。支援のポイントは「早急に生活保護を申請して住宅扶助費で家賃滞納を回避」前払い家賃なので9月と10月の滞納、何とか間に合わせるしかない。★台風直撃下の福祉事務所、受付で「相談カード」に記入して相談員の登場を待つ。待っている間にKさんが深刻そうにメールを見せてくれた。いま届いたメールだ。「明日までに家賃納付がない場合は、即時の退去をさせる」相談員さんに待ってもらって賃貸借契約書を確認したら、何とアパートではなくシェアハウスだった。シェアハウスはアパートと違い、初期費用もかからないので簡単に入居できるが、二か月の家賃滞納で容赦なく強制退去させられる。居住者の権利が守られていない。この1年間の駆けつけ支援で、多くの「脱法ハウス」の違法事例に対応してきた。被害者の大半は地方から上京してきた若い女性だった。速攻で貸し主の管理会社に電話する。「これから生活保護申請する。10月家賃は住宅扶助費から支払うので待ってほしい。9月分は後で支払う。交渉させてほしい」管理会社は1週間以内にKさんを連れて会社に来てほしいと言ってくる。強硬な言い方は怒りしかないけれど、Kさんはシェアハウスの居心地が良いという。とりあえず合意して、生保申請をおこない、相談員さんに協力を求める。「保護決定に二週間もかけないでほしい。」とりあえず強制退去は回避できた。来週にシェアハウス管理会社との攻防戦が控えている。

❷あまりに台風の雨風が酷いので、Kさんを自宅に送り、Mさんが待つ病院に向かう。1月の生保申請時に身体の異変が判り、即日入院して乳がんが判り、5月までの長期入院、6月からは毎月の通院同行、今日、少しだけ嬉しい事があった。化学療法からホルモン療法に変更される。生保申請直前に食べた「安楽亭の焼肉」もうすぐ「叙々苑の焼肉」でお祝いだ。もうすぐだと思う。

❸夜は反貧困ネットワークのスタッフAさんと一緒に大田区にあるシェルターを訪問、5名の入居者全員と直接面談して近況を聞く。アパート入居が決まった入居者もいる。精神的困難を抱えなら、一歩ずつ前を向いて歩き始めている入居者の悩みを聞く。

❹帰り道の環七でNHKのネタドリ「“底が抜けた社会”の片隅で〜コロナ禍 若者からのSOS〜」が放映されているが観れていない。どんな内容か知らない。帰宅して録画を観た。車内のオレンジのタワシとお腹が目立つ。早くこのような番組に出なくても良くなる平穏な日々が来る事を待っている。