❶昨晩のNHKのネタドリ「“底が抜けた社会”の片隅で〜コロナ禍 若者からのSOS〜」、朝にも再放送があったようで、午前は問い合わせの電話が続き、貴重な土曜日午前の爆睡タイムはお預け状態、支えあい基金への寄付の申し出、「仕事ありますよ」の連絡、空き家を使ってほしい。そして各地からのSOSメールが続く。4件の返信対応をおこなうも返信は1件のみ、給付だけの対応は原則、断るようにしているので、駆けつけ支援に繋がったのは1件のみだった。

❷夕方に駆けつけた場所は上野近辺、30代の男性だった。住民票所在地は千葉県の貧困ビジネスの寮、この寮から失踪した相談者は5人以上、上野公園の手配師に声をかけられ寮に連れていかれ、飯場で働かせられる。10代から非正規の仕事しかなかった彼は、計4か所で生活保護を利用する。その度に無料低額宿泊所や更生施設に入所させられる。直近はコロナ感染爆発期なのに4人部屋に押し込まれていた。来週の生保申請同行、福祉事務所はきっと失踪歴から、また無低か更生施設入所強要を繰り返すだろう。彼はアパート転居をさせてもらった経験がない。ハウジングファーストは、ホームレスを経験している個人や家族のために、できるだけ早く恒久的で手頃な価格の住宅を提供し、その上で地域をベースとした生活支援サービスと社会的つながりを提供することで、彼らが居住状態を維持し、路上への後戻りを避けることを手助けする。ハウジングファーストの理念を福祉事務所と共有できる日々はいつになるのであろうか。

➌予感がしたのか、山谷のシェルターに向かっていた。すぐ近くで救急車が停まっていた。高齢化が進む山谷地域では救急車が当たり前の光景だ。管理人役の内山さんからの報告、「住人の外国人Pさんがシェルター内の細くて急な階段から落下、血だらけになり、救急車で搬送された。」救急車には駆けつけてくれた隅田川医療相談会の今川医師とシェルターの友人Bさんが乗り込んでくれた。頭を強打しているという。脳内出血になっていたら大変だ。外国人担当の原さんも合流して病院から電話、集中治療室に入っている。困った時にはお互い様で助け合う仲間は支援する者や支援されている仲間も関係ない。私も駆けつけた。Pさんは二針の怪我で事なきを得た。Pさんはいつも人懐っこい。仮放免で働く事もできず医療も含めて公的支援を受けれない。いつも笑顔のPさんは日本語を話せないが、「ごめんなさい。ごめんなさい」困った時はお互い様です。医療費含めて心配はいらない。僕らは大切な友人だ。