❶午前の生活保護申請同行はキャンセル、近くの家族からのSOSに向かう。パートナーの男性はアフリカ系外国人で仮放免で働く事も許されない。女性は病弱なうえに、コロナ禍で仕事が殆どない。生活保護を利用できるのは女性のみ、家賃も払えず、所持金は1万円のみ、家賃は滞納状態、私は生活保護利用をすすめたが、夫婦で躊躇していた。担当弁護士も同様の危惧を持っているとの事、日本国籍のパートナーがいても仮放免の場合は、生活保護を利用すると、「日本で普通の暮らしができない」と烙印が押され、難民申請に不利になるとの事、生存権すら保障する事さえしないで、更なる排除の論理、仕方なく少額の給付金を渡す。それでも何回も何回も感謝された。政治の力で解決するしかない。
❷午後はシェルターに居住するK君と一緒に月1回のンタルクリニックの通院同行、1月末に自殺現場から逃げ出して、時間をかけながらシェルターで買い物や自炊、家計管理などの勉強をしてきた。全てクリアできつつあり、自分の言葉で、将来の希望を語れるようになった。これから本格的にアパートでの自立生活を目指す事を確認、小さな一歩を踏み出していく。
➌夜は反貧困ネットワークの事務所に移動して、「コメと野菜でつながる百姓と市民の会」との合同ZOOM会議に参加、大野和興さんらの呼びかけ、置賜の菅野芳秀さん、上越の天明伸浩さん、三里塚からも参加されていた・反貧困ネットワークからは瀬戸の他に、外国人担当の稲葉奈々子さんと原さん、企業組合あうんの中村光男さんも参加。テーマは「食と農の貧困」アクション設立準備会、多くの公的支援を受けれず極度の困窮に陥った外国人を心配してくれてコメを送ってくれた生産者の皆さん、コロナ禍で貧困に陥り、食べることに事欠く人たちが都市部に増えている状況に対し、コメや野菜をつくっている農民がモノを出し、その送料を町に住む有志が出そうということで、昨年春から取り組まれている。しかし農村も危機が深刻化している。一貫して下がり続けてきた生産者米価がここへきて一段と下落、コメ農家の手取り米価は生産費のほぼ半分まで下がった。暮らしがたたないと中小規模農家の稲作からの撤退が一段と勢いを増し、大規模稲作事業体は規模縮小に走り始め、作れば作るほど赤字が累積していく。畜産、果樹、野菜作もさまざまな要因のもとで、その存在が直撃、これまでかろうじて頑張ってきた農家は営農継続の気力体力を奪われ、農業からの離脱が新しいフェーズに入っいる。地方経済と産業の疲弊と空洞化、結局みんな苦しんでいる。この国では、人として生きるための最低限の権利さえ奪われていることが、明らかになった。。社会、経済の仕組みを変えない限り、この状況は長く続く。町と村からの共同行動の具体化をおこなう事を確認、連帯と協同の経済を小さくても良いから始めよう。