昨日の社会連帯機構総会に続いて今日もワーカーズコープ本部8階会議室に来ました。ワーカーズコープとの共催による「第5回しごと探し・しごとづくり相談交流会」相談者8人含め45人が参加、相談者は8名、前回より少ない。参加者が減少した背景には大切な事が多くある。
●相談者の傾向変化と困難度合いの深刻さの高まりがあり、相談会や居場所参加までに辿り着けない段階で伴走を続ける相談者が増えている。社会に広がる偏見や自己責任論が浸透していて、生活に困窮していても生活保護はどうしても受けたくないと考えて、緊急支援の給付金だけを受け取って「自分で仕事を探してみます」と去っていく相談者も多い。幼少期から貧困、万引きや窃盗を繰り返してきた若者たちも多い。(経済的な意味と精神的意味両方の貧困)非正規や派遣の仕事しか経験がない。社会なんて信用できなくて生きてきた。「しごと探し・しごとづくり相談交流会」にまで辿り着けない理由がここにあるのかなと思う。
●第1回開催が昨年の12月だからもう1年が経過した。昨年の秋にワーカーズの田嶋専務に相談した。「「新自由主義の中で使い捨てのようにされ、コロナで仕事を切られたら住まいまで追い出された人々の元に駆けつけて、生活保護につなげてアパート入居できたら終わりではいけない。」「もう一度仕事に就くにしても、ブラック企業で使い捨てのように働かされてきた人たちが、また元の場所に戻る。正規雇用なんて簡単に増えない。雇用されて働くのではなく、働く人たちが出資して、対等な立場で事業を運営し、人と地域に役立つ仕事作りをしていく競争と自己責任でない「協同労働の場」を積極的に紹介していく事、現在までのワーカーズコープ組織全体からの協働支援体制を頂き、今日を迎えている。
●飯田橋にある反貧困ネットワークの事務所にも何人かの若者たちが来るようになっている。独りぼっちのビジネスホテルやアパートで布団の中にうずくまる寂しさ、毎回の仕事づくり相談会は仕事探しだけでない「居場所」となっている。三か月に一度のワーカーズとの相談会にとどまらず、その後のフォローを任せっきりにしないで、反貧困ネット自らが主体的にどのように「寄り場」と「働く場をつくるか」を考え、ワーカーズとの日常的な協働をつくる段階に来ている。ワーカーズが提唱して実践している「みんなのおち」ここにくれば何とかなる、みんながいるから大丈夫、そう思える人と人との繋がりをつくる「地域の活動拠点」づくりを少しでもはじめたいと思う。
●今日も6つのブースに分かれて懇談を開始。ひとりひとりの状況を聞き、丁寧な相談、仮放免状態のイラン人の方や、ワーカーズコープの現場で就労しているイラン人夫妻も参加、嬉しい事は今までの相談者2名が運営する側として参加していた事。今日のお弁当は高田馬場でミャンマー軍事政権から逃れて日本に渡ってきた方が経営されているミャンマー料理店「ルビー」のお弁当、韓国料理ヤンニョム・チキンは、社会連帯機構事務局の飯沼潤子さんの手作りでこれが有名店の味、こみっとプレイス(若者サポートステーションの当事者であった若者たちが主体となって立ち上げたカフェ)のシフォンケーキ、カレー味(風味)のスープもメチャ美味かった。これからも「しごと探し・しごとづくり相談交流会」を協働の力で継続していく。