❶反貧困ネットワークでは今日から新たな支援事業を開始しました。外国人支援拠点への「青果・食料定期便」を月1回配送トラックを走らせます。私の勤務先でもあるパルシステム生活協同組合連合会の全面支援で実現、新宿ごはんプラス。TENOHASHI、大人食堂、あじいるなど様々な困窮者支援の現場を支えるパルシステムの食料支援、今回も公的支援から排除されている外国人の現状を共有、今日に至っています。
★反貧困ネットワークのメンバーで、パルシステムの元職員の那須さんが配送担当を担います。那須さんがパルシステム岩槻セットセンターにトラックで向かい、パレットに用意された青果を積み込み、反貧困ネットワークのシェルターを含む都内4箇所の「外国人が集う拠点」を回ります。第1回目の今日は以下のルートでお届けしました。⓵杉並区善福寺「Kosaten」国籍やジェンダーの差別なく誰もが集う地元の人びとのコミュニティスペースです。「参加者は主体になる」、「失敗ができる」、「一緒に雑音をつくる」、「地域の方と繋がる」、「ローカル+グローバルなネットワークになる」、「ヒエラルキーを壊す」場を皆で作っていきたいと思っています。⓶杉並区南荻窪「ほたるパントリー」南荻窪にあるケアステーションほたるから食料の困りのある方を対象として無料で食料を配ります。⓷葛飾区東四つ木「NPOアデイアベバ・エチオピア協会」。エチオピア出身者が都内には170人、その半数の約80人が葛飾区に住んでいます。「アデイアベバ・エチオピア協会」古いアパートの1室が事務所です 四つ木地域のアパートに多く住んでいます。日本に移り住むようになった背景は、エチオピアの政情悪化が要因で帰れないエチオピア人が多くなった。昨年に訪問した時に事務局の滝さんから「申請中で就労が認められない人を、就労資格のある人が、限られた収入で支えている。ところがコロナ禍で全体の仕事が減り、支える側も苦しくなった。コメはなんとか支援できているが、肉や野菜はなかなか配れていない。マスクや生理用品も足りず、健康状態も心配だ」と聞いていた。今日やっと小さな一歩を踏み出した。⓸お馴染み台東区にある反貧困ネットワークのシェルター、10部屋中6名の在留資格がない外国人が「仲間」として居住している。
★反貧困ネットワークの重点課題として取り組んでいる「外国人支援」規模は小さいかもしれないが、「緊急給付」「居住支援」「生活支援」「就労支援」に取り組んでいる。今日から「食料支援」が加わった。最近大事だと考える事は「人間としての尊厳を守る支援」生存権を奪われて働く事を許されない「生殺し状態」仮の住まいとしての住居を提供して、僅かな生活費を給付し続ける。支援する側とされる側が長期化する事で外国人たちの人間としての尊厳を奪ってしまいないか、許される限界ギリギリがどこまでか判らないが、共に働き共に経済を創り、共に喜び楽しむ関係への成長と転換、次期の反貧困ネットワークの中心課題のひとつとして真剣に考えている。
❷今日もこれで終わる事はできない。緊急駆けつけ支援は止まっていない。新宿の夜の街周辺で佐々木君と私で手分けして対応、コロナ感染爆発下での駆けつけ、うち一名の相談者は会えていない。経済的困窮で所持金、500円オミクロンに感染してしまい。部屋の中で「餓死しないか不安なので、餓死しないようにしたい。」佐々木君が住居の下に食料を届ける。私は風俗業で滅茶苦茶にされた男性の緊急対応、壮絶な人生を聞いた。「人間は努力すれば報われる」そんな事は嘘だ。殆どは「運が人生を左右してしまう」そんな事を実感する日々。