❶今日の新型コロナウイルスの感染者は全国で6万を超えて東京都では東京1万2813人となった。私たちの支援現場も「感染不安」を抱えながらの活動となっている。今晩21時に駆けつけた若い女性は昨日も野宿だったという。咳き込んでいたが「熱はない」という。オミクロン株の症状は風邪ともよく似た症状、寒い夜での野宿が続いて風邪を引いたのかオミクロン株に感染したのか判らない。しかし所持金500円、お互いの顔が対面しないように短時間のインテークしかできない。今日からネカフェでなくビジネスホテルに泊まってもらい数日後の生活保護申請に同行するが、症状確認しながら当日の同行を判断するしかない。帰宅したら明日の午前に生保同行する予定だった相談者も体調不良の連絡、幸いというのは失礼な表現と思うが、年末に駆けつけで会っていて今週月曜に家賃未納でアパートを自主退去している。いつも丁寧に連絡をくれている方、明日にPCR検査に行くとの連絡、結果に基づいて同行日を再設定する予定だ。コロナウイルスの感染者数が爆発しても「このままでは寒くて死んでしまう」と声をあげてくれた相談者がいる限り、支援活動は止められない。恐怖と不安との隣り合わせの支援活動が暫く続く。

❷駆けつけ支援の前に、誰もいなくなった反貧困ネットワークの事務所から㈱グリーン ピープルズ パワーの竹村英明さんに呼んで頂き、「GPPトークセッション:格差、貧困と向き合うとは・・」と題したZOOM講演させて頂いた。HPによるとグリーンピープルズパワーの特徴は、「再生可能エネルギー」「地産地消」「市民の力」の3つ。その中でも特徴的なのは「市民の力」。市民電力連絡会という小規模な発電事業団体のネットワークの中から生まれました。市民出資という方法で市民のお金を集め、地域の市民が主体となって運営する発電所の電気を少し広域の市民に供給するというのがコンセプト、、、と記されています。私の社会運動の原点は「福島原発事故被害者救済運動」今日のZOOM講演の参加者に多くの脱原発運動の仲間たちの懐かしい顔がありました。現在、困窮者支援に取り組む仲間たちもいます。困窮者支援と脱原発の共通点は「棄民を許さず人権を守る」事です。今日の討論のその先にあるものは「運動の分野の違いを繋ぎ連帯運動にしていく事」「循環と連帯経済を創り世の中を変えていくこと」以前に何回も訪問した韓国ソウル市の住民連帯の現場で視た困窮者支援の居場所と市民電力の実践の交差点、私たちのシェルターにも福島から県外に避難した方からのお米の支援が公的支援から排除された外国人に届いた。現在は公表できないが、連帯事業を構想中だ。「共助の交差点」の役割を担う事が次の目標と考えている。